大人のアトピー性皮膚炎を食事と保湿で改善したブログ

30代になって25年振りに再発したアトピーを、食事と保湿で劇的に改善した経験を綴ります。

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アトピーのかゆみを抑える

新発見のアトピーかゆみ産生物質「IL-31」とは?新薬に期待!

アトピーは日本国民の7~15%もが罹患しているという国民病でありながら、いまだにその発症メカニズムやかゆみの発生原因、治療法が確立されていない不思議な病でもあります。

ときに日常生活に支障をきたすほどの激しい症状が出ながらも、「ごまかしながらでも一生うまく付き合っていくしかない」と、半ばあきらめの気持ちを持っている患者さんも少なくないようです。

 

 

私もなかなか改善しないひどい大人アトピーを患っていたときは、精神的にやられていたのもあって、とにかくアトピーを刺激しないようにということだけを考えて生活していた時期があります。あの時代は本当に毎日心が重く、息をするのもやっとな気持ちで生きていたものです。

ところが今回、アトピー研究の中心ともいえる九大が、アトピーのかゆみの原因となる物質「IL-31」のメカニズムを発見したとのこと。アトピー治療の新たな光明となるか、期待を集めています。

 

 

九大がかゆみの元となる物質「IL-31」を発見

九大の研究チームによると、IL-31はアトピーのかゆみの原因となる物質であり、「EPAS1」というたんぱく質がその産生を誘導していることを突き止めたといいます。

 

IL-31は、アトピー性皮膚炎発症に重要な痒み物質で、主にヘルパーT細胞から産生されますが、その産生制御機構は不明でした

 

研究チームは、重篤なアトピー疾患を持つ患者が「DOCK8」という分子に欠損を持っているという特徴に着目し、その下流で働くEPAS1の機能を解析。このEPAS1がかゆみの元であるIL-31の産生を亢進させていることを発見しました。

 

つまり、DOCK8という分子の欠損が重篤なアトピー患者さんの素因となっており、そのせいでEPAS1がうまく産生物質の制御ができない→かゆみ物質IL-31が放出し放題、ということですね。

 

さらに、

IL-31産生におけるEPAS1の重要性は、アトピー性皮膚炎患者さんにおいても確認できました。このためEPAS1は、アトピー性皮膚炎の痒みを根元から断つための新たな創薬標的になることが期待されます。

出典:九州大学

 

とのことで、アトピーのもう一つのかゆみ原因であるヒスタミンの産生を抑えるのと同じような要領で、このIL-31の産生を抑えるためにEPAS1に働きかける新薬の開発が可能だとのことです。

 

 

そういえばアトピーを再発したときこちら(オーストラリア)の義母に勧められて一時期ヒスタミンを飲んでいましたが、私にはまったく効かなかったのを思い出しました・・・。

よくわかりませんが、これってIL-31が関係したかゆみだった可能性があるということでしょうか?

 

関連記事:閲覧注意:私の大人アトピー写真→現在まで

 

 

アトピーかゆみのメカニズム

アトピーのかゆみは、もともとアトピー素因を持った人に起こる特殊な症状で、「末梢性」「中枢性」の2種類が絡まりあって起こることは、以前の記事(関連記事:我慢できないアトピーのかゆみを抑えるには)で詳しく解説したとおりです。

さらに掘り下げると、以下の図のような複雑な神経伝達の仕組みが働いています。

 

 

現行手に入る薬はこの指令系統のいづれかに作用するもので、今回のIL-31によるかゆみ発生メカニズムの解明は、それらでは解決することができなかったかゆみの発生機序を抑える、新たな薬の開発につながるということでした。

ただやはりアトピーは遺伝的な要素が非常に強い疾患なので、今回の発見もあくまで「かゆみを抑えること」が目的であり、根本的な解決は期待できないでしょう。

 

関連記事:大人アトピーの原因・保湿法・注意点まとめ

 

 

製薬会社はこぞってアトピー新薬を開発

一応今のところ、アトピーの治療薬(というか症状を抑える薬)としてはステロイド、プロトピック、ヒスタミンが主流で、効果も見込めるものとなっています。

それでも万人のアトピーに副作用もなく効く薬というのは未だ開発されておらず、製薬会社にとっても大きな課題(ビジネスチャンス?)となっているようです。

以下は日本で現在開発中のおもなアトピー薬です。

 

 

この中で今回のIL-31に関する新薬はデュピルマブ、ネモリズマブ、トラロキヌマブとなっており、いずれも抗体医薬注射剤です。

 

いずれもまだ製品化できる段階ではないことから、副作用や今後どのような使われ方をするかについても定かではありませんが、「重篤なアトピーを治療する」目的ということですから、ステロイドなどが効かなかった患者さんにとっては朗報となるかもしれません。

 

 

アトピー完治に「体質改善」と「適切な保湿」に勝るものなし

アトピー治療に関しては、そのメカニズムの解明と並行して実にさまざまな研究が進んでいます。

 

じつは毎年毎年、大小の新しい発見というのはされておりニュースにもなったりするのですが、やはり「いずれは薬なしで症状が出なくなる」ようなアトピー治療としては、ある程度の時間をかけた「体質改善」と、並行して行う「適切な保湿」に勝るものはありません。

 

 

やり方さえ間違えなければ必ずアトピーは完治しますし、(これは個人的に確信していることですが)おそらくアトピーを治すには、投薬による解決法だけでなく、症状を吟味し、自分自身の精神や生活を根本から見つめなおし、変革をおこすことが不可欠です。

そんな余裕さえないくらいに症状が襲い来るのがアトピーという疾患ではありますが、それでも人生のさまざまなアスペクトを見直す必要に迫られるのがアトピーでもあります。

 

そんな中でもっとも効果的な治療法は、症状を抑えつつ自分自身を内観し、生活改善と保湿でアトピーに根本からアプローチしてゆくことだと言えるでしょう

 

私が大人アトピー完治まで至った背景や具体的な手法に関しては、このサイトの各記事をご参照ください。

 

関連記事:大人のアトピー性皮膚炎を完治させた―私的スキンケアランキング

関連記事:大人アトピーを悪化させない保湿剤の使い方

 

オージュンヌ

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