大人のアトピー性皮膚炎を食事と保湿で改善したブログ

30代になって25年振りに再発したアトピーを、食事と保湿で劇的に改善した経験を綴ります。

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アトピーと体質

アトピーと不妊は関係がある?

アトピー患者には不妊を患う人が多い、という話を聞いたことがあるでしょうか?

これは男女ともにそうなのだそうで、アトピーに限らずアレルギー全般持ちの患者は不妊の傾向が強いと言う医師もいるそうです。

実際の研究データはどこを探しても見つけられなかったので確かなことは言えませんし、私もアトピーもちの妹も問題なく妊娠しているので必ずしも関連があるとは言えないと思います。

 
ただそのように主張している専門家もおり、またアトピーを始めとするアレルギーが妊娠の妨げとなっている、という実感を持っている人もいるようです。

 

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アトピーと不妊が関係すると言われるのはなぜ?

アトピーと不妊が関係すると言われるのは主に東洋医学、漢方学や中医学の世界のようです。

医学としてかなりの治療実績や功績が認められてはいるものの、西洋医学とは根本的にアプローチの仕方が違うので、まずは前提としてそこを理解しておきましょう。

 

中医学においてアトピーと婦人科疾患は原因が同じ

皆さんも「五臓六腑に沁みわたる」などという慣用表現を聞いたことがあるかもしれませんが、東洋医学には「五臓六腑(ごぞうろっぷ)」という概念があり、内臓の働きを「肝・心・肺・脾・腎」の五つに分けて考えます。

その中でも大人アトピーの場合、とくに「腎」の働きが弱いことに起因するとされます。

腎は免疫や生殖機能を司り、子は両親の腎(=生殖機能)から生まれるため、両親の遺伝の影響をもっとも受けやすい部分であると言われています。

腎が弱まるとホルモンの分泌が悪くなり、副腎・免疫・甲状腺機能の低下を引き起こし、アレルギーや生殖機能の低下につながります。

 

この「ホルモン」「副腎」「免疫」「甲状腺」などのキーワードは、もろにアトピーと不妊に関わる部分であるのが興味深いですね。

 

関連記事:アトピーは遺伝する?確率や妊娠中に気を付けるべきことなど

 

「於血(おけつ)」と「血虚(けっきょ)」

さらにアトピーと不妊に関わる東洋医学の概念に、「於血」と「血虚」があります。

於血

簡単に言うと、血流が滞った状態。血行が悪いために肌色がくすみ、女性の場合子宮内膜症や子宮筋腫を患いやすいです。

また老廃物がいつまでも皮膚下に停滞するため炎症を起こしやすく、肌はかさつき、アトピー症状が悪化します。

血虚

血液が不足している状態で、十分栄養が行き渡らなかったり月経異常が起こりやすくなります。

血液はホルモンの働きも司るため妊娠しづらくなったり、アトピーに関しては副腎ホルモンの分泌が滞るほか、肌の潤いも失わせます。

 

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そういえば私も、妊娠には問題がなかったものの、数年前に大きな子宮筋腫を手術で摘出しました。

不妊治療に関わらず妊活全般で「体を温めること」「葉酸(質の良い血液を作りだし、細胞を活性化、代謝を上げる)を摂ること」が重視されるのには、やはり血液の状態が大きく妊娠を左右するものだからなのでしょう。

と同時に、東洋医学の考えに基づけば、免疫やホルモン分泌全般を司ることから、アトピーとの関連もうなづける話です。

先述した五臓の働きのなかでも「腎」がアトピーのカギになっているというのも、事実赤ちゃんは両親の免疫を受け継ぎますから、アトピーが遺伝することとも結びつきます。

 

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「異病同治(いびょうどうぢ)」の概念

異病同治とは、

漢方医学では、患者の証(しょう)を明らかにし、証に従って治療薬(漢方薬)を選択する。従って、西洋医学的には異なった疾患であっても、同一の漢方薬が用いられることがある。

出典:薬学用語解説

つまり、西洋医学においてはアトピーならアトピーの、不妊なら不妊の症状に合った薬や治療法が用いられるところを、漢方医学の場合では同じ薬、同じ治療法を用いるということになります。

なるほど西洋医学はすべて対症療法に基づいているため、ただ特定の症状を抑えるためのケミカルな成分を投与するという手法です。一方で東洋医学の場合はその症状の元となる部分の根治を行うので、そこと関連性のあるすべての疾患が同時に良くなってしまう、ということなのですね。

かなり奥が深いですが、アトピーと不妊は同じ「腎」の不調で起こっている疾患ですから、治療法が同じと考えるのは納得できます。

 

アトピーに「瀉血(しゃけつ)」が効くという話

アトピーの炎症がある部分には、それ以上アレルギー反応を広めないために「フィブリン」という物質が集まり、血流を滞らせます。

症状が出ている部分にはアレルギー物質や老廃物、白血球などなどじつに様々な物質があり、それをフィブリンが留めてしまうためにますますかゆみを伴う炎症が強くなるという仕組みです。

関連記事:我慢できないアトピーのかゆみを抑えるには

それを血液ごと取り除くのが「瀉血」で、重症のアトピーにはかなりの効果があるのだそうです。

よく西洋の時代劇などでヒルに血を吸わせたり、直接皮膚を切って血を流させるアレ(もちろん今は別の方法がありますが、やってることは同じですね(笑))ですが、患部の血液を取って捨てることなので、当然やりすぎると命に係わることがあります。

また取っても取っても根本的に体質改善が行われていなければ、新たな血液も良くないものなので結局はもとの木阿弥、一生瀉血し続けることになりかねません。

 

関連記事:腸内環境を改善することで、アトピーは良くなる

 

西洋医学におけるアトピーと不妊の原因を比べる

さて、東洋医学のアトピーと不妊の関係はだいぶ明らかになってきましたが、現在私たちがむしろ馴染みがあるのは西洋医学の方ではないでしょうか。

もちろん日本では東洋医学を取り入れた治療も盛んですが、基本的にそのメカニズムを解明する際は西洋医学に基づいて見るケースが多いと思います。

東洋医学と西洋医学を比べる意味合いで、西洋医学におけるアトピーと不妊の関係はどうなのかを調べてみました。

 

不妊の原因

西洋医学における不妊の原因はじつに様々ですが、大きくは以下の5つに分けられます。

 

・排卵因子・・・無排卵などの排卵障害を伴う不妊

・卵管因子・・・卵管の閉塞や癒着など

・子宮因子・・・子宮筋腫、ポリープ、奇形など

・頸管因子・・・頸管粘液の分泌異常など

・免疫因子・・・抗精子抗体など

このうち東洋医学と関連付けて考えられそうなものは・・・外科的な原因で起こってしまった卵管の癒着、閉塞、奇形以外すべてでしょうか(笑)

まず排卵障害はいろいろなパターンがあるものの、女性ホルモンの分泌異常が大かたの原因です。同じく子宮因子・頸管因子も奇形以外はホルモンの分泌に狂いが生じているために起こります。

免疫因子はその名の通り、免疫が異常に働いてしまうために起こる不妊の原因です。

こうして見ると、さきほど東洋医学において「腎」の不調が不妊を引き起こしているとする考えとほとんど重複しているように見えますね。

 

アトピーの原因

アトピーの原因というのは、アトピー患者さんなら恐らくよくご存知のとおり、いまだに100%解明はされていません。

どうやら肌バリアとなるセラミドを作りだす能力やアレルギー体質が遺伝するらしいということ、免疫が異常に反応してしまうことで症状が出るらしいこと、腸内環境(=免疫)が大きく関係するらしいことなどが分かっているだけです。

ただ上記のように「十中八九こうだろう」とわかっている原因だけを見ても、やはり東洋医学的な観点が的外れでないことはわかります。

「腎」は生殖と遺伝を司りますから、アトピー体質の遺伝は関係しているでしょうし、免疫の異常もアトピー・不妊両方の原因として挙げられています。

 

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アトピーと不妊は必ずしもセットではない

東洋医学でアトピーと不妊がここまで関連があることが説明できると、もはや無視できないように感じてしまいますが、しかし必ずしもアトピー(アレルギー)の人に不妊の傾向があるという「科学的な根拠」、数字には欠けているため、確信はできません。

 

それどころか実感としては、私や妹も含めアトピー体質だからといって妊娠にはまったく差しさわりがない人の方が多いように思えます。

 

東洋医学でもう一歩踏み込んで、より具体的なアトピー・不妊双方の原因/治療法が解明できればすっきりするのですが・・・その点は西洋医学と違って、個別で処方された漢方が効いたり効かなかったりの差が大きい、東洋医学ならではの奥深さでしょう。

もしアトピーと不妊の両方で悩んでいる方がこの記事を読んでいらっしゃるとしたら、西洋医学に併せて東洋医学の手法を取り入れてみるのも良いかもしれません。

 

東洋医学におけるアトピーと不妊には無視できないほどの関係があるように感じますので(個人的な直観に過ぎませんが)、試してみる価値はあるのではないでしょうか。

 

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オージュンヌ

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